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ベビーカー押すとき専用ミトン
唐突ですが,皆さんは冬に手袋を着用する方ですか?

私は否です.

なぜから

すぐ無くすから ←胸はって言える理由か・・・


しかし最近,年のせいか寒さ耐性が落ちて,ベビーカーを押すとき,手が寒くて寒くてしょーがないので,必要にせまられて,「ベビーカー押すとき専用ミトン」を編みました.



IMG_0468m.jpg

pattern: Flint by Jared Flood
yarn: rowan felted tweed aran (colorway: mahogany)




別にこのミトンのデザインが特別すきってわけでもなかったんですが,デザインしたのが,Jared Floodという,今一番気になっているニットデザイナーさんのものなので,「よしよし,どんな仕込みがしてあるのかな~♪」と,好きな小説家の新刊本をひもとくような気持ちでとりかかりました.編んでみると,やはりJared Floodらしく,こだわりと楽しい技法いっぱいのパターンでした.
毛糸は,指定糸のBrooklyntweed SHELTERを使いたいのはやまやまだったのですが,

ミトンはふつー余った糸で編むもんだろ

という常識(・・なのか?)にしたがい,夫のセーターを編んだ毛糸のあまりを使用しました.



IMG_0473m.jpg

まずは親指にご注目.
よくある,手のひらからにょきっとでるタイプではなく,手袋本体の側面より外側に向かって分岐しており,実際の手の構造にちかい形になります.模様編みは手首から始まって,自然に親指に沿って上昇していきます.




IMG_0471m.jpg

手のひらは「ワッフル模様」みたいな模様編みです.この模様がまた,感動的なまでに,ぜんっぜんかわいくないんですが,そこが男性デザイナーであるJaredらしくていいのです.はたして女性デザイナーに,ここまで可愛くない模様が採用できるでしょうか??(ほめてんのか,それ)

それにしても,なんでこの模様が採用されたのか.もしかして,すべりどめ機能を期待してのことか?(あながち冗談とも思えない推測・・・)




IMG_0472m.jpg

手首.
編み地の端は,洋裁の裾や袖口を処理するときのように,生地端を内側に折り込んでいます.折り込んだ生地端は,糸でかがるのではなく,

 「まずprovisional cast on(上下両方向に作り目を作るやり方)で作り目して,
 ゴム編みを数段して,その後生地端を内側に折り込み,
 一番上の段の目と,provisional cast onで作った作り目の下方向の目を
 k2tog(2目一度編み)で編む」

という,やり方で処理します.(このヘタクソな説明でピンとくる御仁はすごいと思うぞ)

このやり方は,Jared Floodが自身のブログで,自分用のセーターの裾処理方法として紹介していたものです.ここで私が追体験できるとは感激でした!

  Jared Floodの記事はコチラ→

手首の赤いリングも,あとから縫い込むのではなく,裏編みをしつつ,糸を編み地の前で交差させていく方法で作ります.編み込みをするときに,裏側で糸が横にわたされていきますが,あの横糸を表側にだして,ねじり合わせていく感じです.この技法の由来はわかりませんが,Jaredは「ratvian blaid」と表現しているので,きっとラトビアの編み技法にあるやりかたなんでしょね.




IMG_0474m.jpg

先端部分にもデザインあり.先端は左右対称ではなく,実際の手の形に添うように,人差し指側が小指側より長くなっています.模様編みは交差編みをしつつ減らし目をしていって,自然なかんじで寄り集まって収束していきます.なんと,最後の段にも交差編みあり.文字通り指の先までデザインされてます.おそるべし.
手背側と手のひら側の目数も上下対象(?)ではなく,手背側の方が目数が多く,手背側が凸で手のひらが平らになるようになっています.


と,いうわけで・・・・

手首から指先まで続く模様編みの自然な流れと,実際の手の形に心地よく添う造形を両立させた,細部にまでとことんこだわったミトンを堪能させてもらいました.たかがミトンのパターン(失礼!)ですが,ここまでくると,もう芸術といってよいのではないでしょか.まさに男性デザイナーならではの,粘液質でしつこいこだわりがひしひしと感じられました.(↑ホントにほめてんのか?)



あえて欠点をあげるとすれば・・・サイズ調整がしにくいことでしょうか.

このミトン,女性サイズで編んでも結構デカいです.手の大きな私は幸い(?)ジャストサイズですが,標準的な日本人女性の手にはきっと大きいから,何らかのサイズ調整策をほどこした方がよさそうな感じです.

が・・・

なんせ,手首から手先まで,模様編みがきっちりと細かい指示でデザインされているので,4~5段ぐらい減らそう~♪とか,そーいう適当なことができません.あえて減らすなら中央の4目交差×2を1模様減らすぐらいでしょうか.しかしこれだと,-2.5cmぐらい短くなってしまいます.あとは若干細めの糸で編むとか,針の号数を下げるとか・・・

しかし針の号数は,aran weight(ふつうは8-10号で編む)の毛糸を6号で編むという,キツキツの設定.これ以上号数を下げるとなると,血のにじむような力まかせのニッティングを覚悟せねばなりますまい.編み終わったあかつきには,鞍馬の上でくるくる回れるくらいうでが太くなっていることでしょう.そして新たな金メダルが日本にもたらされるのだ・・・

おっと話がそれました.

となると,サイズを小さめにしたい場合は,指定より細めの毛糸をチョイスするのが実際的かと思います.


手の小さい人,がんばれ~(と,デカい手を振るワタシ).


では,また!








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