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燃えさかる薪 曾野綾子
燃えさかる薪―ある復讐の物語 (中公文庫)
曽野 綾子
4122032083


実家の書棚にあったこの本の中に見つけた、
はっとするような文章・・・

「僕は、普段の生活だって、自分勝手で、
享楽的で、決してストイックなとこはないんだけど、
自分が得してうまくやたって思うことには、
後になってあんまりいい香気がしないんだな。
何だ、普通のことしかしなかったじゃないか、と思う。
それで充分なんだけど、
僕がそのことによって上等な人間になった、と
思うことはないんだ。
 だけど、僕が、譲って、損をして、そして
愚かなことだといわれるようなことをしたときに、
僕は後で考えてよかった、と思うことがあるんだ。」

「今世間は、やりたいことをやることが生き甲斐だ、
というようなことばかり言ってるけど、
それは多分ほんとうじゃないんだよ。
だから不満な人ばかりいることになる。
したいことじゃなくて、するべきことをしたとき、
人間は満ち足りるんだ」


ストンと腑に落ちる。
たしかにそのとおり。

「自分がこれだけしているんだから、
相手も同じだけ返すべきだ」

ワタシは、ときどき、こんなケチな損得計算を
心の中でしてしまう。

でも、現実には、相手が「同じだけ」を返してくれることも、
自分が相手に「同じだけ」を返せることも滅多にない。
その結果、心の中にいつもフラストレーションを抱えてしまう。

でも、世の中、与えたりもらったりの関係は、
たとえばお買い物のように、相手と自分の一対一で
精算できるようにはなっていない。
give and takeの因果関係は、もっと複雑。

むしろ、「何の徳にもならないのに、なんでこんなことしてるんだろう」
と思うようなことを一生懸命やったときにこそ、
信頼や友情などの得難いものを得られるものだと、
いままでの経験を振り返って思った。

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09/10. 11:48 [ BOOKS ] CM0. TB0 . TOP ▲
  
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